初めての授業
ようやく学校が始まります。
友達はまだ自分のチューターと数人の日本人だけ。イタリア語はほぼほぼ聞き取れない。教室の場所もわからない。
どうすればいんじゃぁぁぁあぁ!!!
と、不安に思っていたのですが、結論から言うと友達出来ました。
まず、朝イチの授業。
イタリア人のことだからどうせ10分くらい遅れて始めるんでしょ〜?と思って時間ぴったりに行くと、教室はすでに、ま、満杯、、、(←初回授業なので当たり前) きっちり時間通りに始まり、何人か遅れた人はいたものの終了時間まできっちり講義がありました。
大学のちゃんとしてる度、舐めてました。
ただこれは人文科全体の人が取るので人数も多く、その割に知り合いも日本語を話す人もほとんどおらず、内容もよくわからず、、、不安を掻き立てる結果に。
次の授業は夕方からだったので、その間街をぶらついてテイクアウトのピザを食べたりしていたのですが、その間も周りの人がみんな友達といるのに自分だけ一人だなぁと落ち込んでしまいました(^^;;
夕方からの授業は、日本で一度会ったことがある先生の担当授業。しかも内容は日本近代史。
イタリア語で親藩、譜代、外様をなんて言うかわかります?Parenti, Ereditari, Esterniですよ。初耳。普通に生きてたら一生言わない気がする。
イタリアで日本の歴史やって意味あるのかなーと思いながら行ったのですが、結果的には大当たりでした。基礎知識は周りよりあるくらいなのでちょっとした単語からでも理解が広げやすく、これ人名か用語か一般単語か分からないんだけど?なんて事にもならず。ペラペラに話せる人は大丈夫でしょうが、語学に不安があるならテーマをこれくらい身近なものにする方がいいのかも。
しかもこの授業、日本語専攻の学生が多いです。
ここで、留学してまで日本語話してどうするの、と思う人がいると思います。私も思っていました。
でも来てから実感しました。日本語専攻の学生の良いところは日本語を話せることではなく、日本人に関心を持ってくれることです。自分の能力アップや日本の話題を話すことを目的に、こちらに構ってくれるのです。話し方は英語と日本語とイタリア語を混ぜたごちゃごちゃな状態ですが、それでも興味さえ持ってくれたら会話はできます。
これが日本にそもそも関心のない相手だとずいぶん難しくなります。そもそも一目見て外国人とわかる相手、しかも見た目はチネーゼ(中国人)。ナポリでも人種ごとの住み分けが明確になされており、中国人は集まって居住区を形成しています。基本、西洋人は彼らと深い関わりは持とうとしません。なのでグループワークなどがもしなければ、こちらからかなり強引に話しかけなければ関わりは作りにくいです。その上語学が微妙となると、、、本当に難しそう。
授業が終わった直後私に話しかけてくれたのはアンドレア君という一年生でした。明るい黄色に"I♡人類"と書かれたナイスなティーシャツを着ていました。話をしてユーチューブの動画を見て、Facebookを交換してまたねの挨拶をしました。
人と歩くって良いものです。友達がいるって良いものです。初日にこれは運が良かったんだと思います。奇跡に近い。
でも次回は奇跡じゃなく、自分から話しかけて友達が作れることを目指します(^-^)